TSP Taiyo
Brand Identity Design
Art Direction
体験をプロデュースする企業ブランドへ、
価値転換を促進するデザイン
TSP太陽株式会社は、1955年の設立以来、さまざまな博覧会のパビリオンや仮設建築物をはじめ、イベントの企画やプロデュース、制作、運営などを行なってきた会社です。
イベント業界の中では有数の実績を持つ同社ですが、社会環境の変化やテクノロジーの進化が進む中、時代に合わせた新規領域へのチャレンジや、永続的な成長のため、全社的にミッション・ビジョンの策定プロジェクトが行われていました。
策定されたミッション・ビジョンをもとに、-nessはその旗印として社内外にTSP太陽の目指す方向性を表現するCIのデザインを行いました。
体験の場を通じて、“会話の入り口”を作る
TSPのプロジェクトチームも参加した数度のデザインワークセッションを経て選定されたブランドロゴのコンセプトは「会話の入り口」。
体験の場を表す矩形に、入り口を書き入れて吹き出しの形 にすることで、体験の場づくりを通じて「会話の入り口」 をつくるTSPの意思を表現しています。
イベントのハード制作だけにとどまらず、“場”から生まれる体験価値の可能性を、
多彩な体験と感動をイメージさせ
変化に対応する、新しい時代のロゴ
スポーツ、アート、フード、エンターテインメント、ライブ、博覧会、さらにはコロナ禍で進んだデジタルイベント、VRなど、TSPの手がけるイベント・体験のかたちは多種多様であり、今後も姿を変えて進化をするでしょう。
デザインされたロゴは、吹き出しの色をさまざまな体験に合わせた多様な色に変更して、写真に重ねたり、吹き出しの中の言葉を自由に変えて使うことで、体験の広がりを表現することができます。時代の変化に合わせロゴも変化に対応しうるデザインになっています。
デザインもシンプルで可読性が高く、小さい表示での視認性が重要なデジタル環境においても存在感のあるように設計されています。
どのタッチポイントでも
TSPらしさを感じられるデザイン
ロゴを補完するVI(ビジュアルアイデンティティ)としてグリッドシステムもデザインされました。
ロゴの造形の骨格になっている2つの正方形の組み合わせをもとに、そこから広がるグリッドにさまざまな形で色分けしたり線を描いたりすることでTSPの提供する体験の広がりを表現しています。
理念の浸透を促進するデザイン
策定されたデザインは全社イベントで発表され、さまざまな展開がされるなど浸透が進んでいます。全社を巻き込んだ理念プロジェクトが一つの形となり、ミッション・ビジョンに基づくTSPの進化が続いていきます。
Client: TSP太陽株式会社
Art Direction: -ness
Design: -ness
Agency: Paradox Inc.